2024/11/06
娘がまだお腹の中で13週目だった頃、仙台市にある宮城県立こども病院で出生前検査(コンバインド検査)を受けました。(2018年の情報です)
その時の検査受診までの流れや結果について書いていこうと思います。
結婚して4年、なかなか子宝に恵まれず、不妊治療も1年通いました。
ところが引っ越しで環境が変わって、不妊治療をやめた瞬間妊娠しました。
こればっかりは本当に授かりものですね。
sponsored link
目次
出生前検査
新型出生前診断(NIPT)のほうが精度が高いようですが、基本的には35歳以上が対象ですので今回は受けられませんでした。(費用も高い)
コンバインド検査とは
妊娠11~14週に受けられ、血液検査とエコーで赤ちゃんの首の後ろのむくみを測定し、ダウン症候群と18トリソミーの検査を行います。
詳しくはこちらを参照
受けるまで
ほぼ愚痴です。興味ない方は次項までとばしてください。
個人病院で医師から非難される
当時は、仕事が休みの土曜日に通院したいと思っていたため、出産もできる隣町の個人病院に通っていました。
待ち時間も短く、ここで産もうと出産時の保証人の書類まで義両親に書いてもらっていたのですが、出生前検査をしたいと伝えたところ、
まだ若いから受ける必要ないんじゃないの?
昔、優生保護法というのがあってね、問題になって今はなくなったんだけど。
命の選別だ
確定検査じゃないから、結果が陰性でも、生まれてみてそうだという可能性もあるけど、そのときはどうするの?
たとえダウン症じゃないとわかっても、先天的な病気はいっぱいあるけど、そのときはどうするの?
こども病院で出生前検査を受けてダウン症とわかると堕ろさなきゃいけないけど、?※嘘
その病院では出生前検査は行っていなかったため、こども病院で受けることになる
文字にすると淡々とした質問風になってしまいますが実際は終始、出生前検査に反対していることを全面に出した嫌味な態度でした。
そんなこと
百も承知ですが!!!
出生前検査の倫理的な善悪は、おそらく答えのないことだと思います。
命は選ばれるべきではないのかもしれませんし、障害があった場合、性格・環境・金銭的に生まれても受け入れられない場合、生まれないほうが良いという考えも一つだと思います。
いずれにせよ、この医師にとっては、とにかく産むことが正義だったのでしょう。
しかし、生まれた子供の人生に対して全く責任がない立場から、初めての妊娠で不安な妊婦に対して、嫌味を言い、不安を煽り、更に嘘をついてまで意見を押し付けようとする対応には不信感しかありませんでした。
再度書きますが上記は某個人病院の話です。
患者の意思よりも持論を押し付けることを優先するような医師に命を預ける気には到底なれず、その後すぐに転院しました。
宮城県立こども病院でコンバインド検査を受ける
検査時期のリミットもあったので、とりあえずその病院で紹介状を書いてもらい、宮城県立こども病院でコンバインド検査を受けてきました。
カウンセリング
まずカウンセリングを行います。 出生前の検査の種類・内容や遺伝子異常がどういったものかを説明してもらいました。
遺伝子と染色体を「本」にたとえて説明してもらったものがわかりやすかったです。
染色体は「本」で遺伝子は「文」です。46冊の本があります。この検査は対象の位置の「本」が多いということがわかりますが、「文」はわかりません。
※うろ覚えなので間違ってたらごめんなさい。
そして、なぜ受けようと思ったか、親族に染色体疾患の者がいるかなどいくつか質問がありました。
採血とエコー
エコーでNT(首のむくみ)を見てもらうのですが、なかなか丁度いい向きになってくれないこともあり、結構長い時間じっくりとエコーで見てもらえたのは安心できました。
その時ついでに性別も「おそらく」ということで教えてもらい、エコー写真ももらえました。
余談
これまでブライダルチェックや不妊治療など何件か産婦人科には行きましたが、それらの先生の中でも最も対応のいい先生でした。
できることならここで生みたいと思いましたが、子供のための病院なので、胎児に懸念事項も問題もない場合は基本的にはできないそうです。
結果
2週間後に検査結果が出るため、再度こども病院に行き、検査結果用紙をもらい説明をうけました。
実際の用紙がこちら。
検査結果
ダウン症候群の確率が 1/7200 (同じ年齢の場合の発症確率 1/410)
エドワーズ症候群の確率が 1/10000 (同じ年齢の場合の発症確率 1/1400)
カットオフ値付近の値が出た場合は羊水検査をしたほうがいいのかとドキドキしながら行きましたが、結果を見て、この確率で生まれてしまったらそれはもう仕方がないだろうということで、羊水検査はしない事になりました。
検査費用
検査時の費用が33570円
検査結果を聞いたときの費用が1110円
でした。
約1ヶ月後に追加の検査を行いますか?ということを訊かれました。
「後から問題がわかったとしても、中絶できない週数ですしし、受けるメリットって何があるんでしょう?」と質問をしたところ、「もしその検査で、例えば呼吸器に問題があったりというようなことがわかれば、こども病院で出産して、産後すぐ処置をするということもできますし、準備ができます。」ということでした。なるほど。
当時はまだ転院先が見つからず、最悪、件の個人病院で産むことになるかもしれなかったので、予め準備できたほうが安心だということもあって受けることにしました。
約1ヶ月後に受診し、特に問題も有りませんでしたが、しっかりと検査をしてもらえたので随分と安心できました。
出生後
この記事を書いている今、娘は3歳になりましたが、幸いなことに今の所生育状態も問題なく元気にすくすく育っています。
今回出生前検査とじっくりエコー検査をしてもらったことで、妊娠中、「子供に異常があるのではないか」という不安は殆どなくなり、心穏やかに妊婦生活を過ごすことができました。
ただ、生んでみて初めてわかったのは、自分の子は本当にかわいいということ。今後、子供に何か異常が見つかったとしても、この子を手放したりということは全く考えられないと思います。といっても、実際になってみないとわかりませんが。
今は健康に感謝しつつ、子が健やかに育ってくれることを祈るばかりです。